一事が万事

  • 2019.03.29 Friday
  • 11:19

最近、不正行為に虐待など、福祉施設での不祥事に関するニュースを見かけることが多くなっている気がします。

 

それらが組織ぐるみかどうかは測りかねますが、きっと、それに関与せず、一生懸命に頑張っているスタッフもいるのだろう...そんな人たちまで疑念の目を向けられるかもしれない...それは、悲しく、寂しく、残念なことだと思います。

 

そこに思いが至った時、ある出来事を思い出しました。

 

これは、随分と前の話です。

 

ある大手の食品製造会社に一通の手紙が届いた。

 

そこには、会社の姿勢に疑問を呈する辛辣な言葉が綴られていた。

 

早速、管理部門の担当者が差出人の下に伺い、事情を聞かせて頂いた。

 

差出人曰く、日曜日に妻を助手席に乗せて車を運転していたら、その会社の社用車が無理な割り込みをしてきた。

 

危険を感じたためクラクションを鳴らしたら、運転手が睨みつけてきたとのこと。

 

その態度に怒りを抑えられず手紙を送付したと言われるが、担当者の頭には、ある疑問が浮かんでいた。

 

「日曜日は営業をしていないはずだ」

 

担当者は会社に帰って社員の出勤記録と社用車の運行記録を調べてみると、やはり当日は休業日で、誰も社用車を運転していなかった。

 

そこで、社用車の管理記録を調べてみると、当該車両と思しき社用車は休業日を利用して点検に出されていたこと、車両の引き取りと納車は取引先のディーラーが担っていたことが判明した。

 

ディーラーに問い合わせると、当日は営業マンが当該車両の引き取り納車を行っていたことが確認できた。

 

つまり、差出人に対して不遜な態度を示したのは、取引先のディーラーの営業マンだったのだ。

 

事態を知ったディーラーの管理担当者は差出人の自宅と食品製造会社に出向き、深くお詫びをしたが、結局、この会社はディーラーとの関係を解除し、全ての車両のメンテナンスを他社に移行した。

 

時間にすれば、ほんの数分間に起こった小さな出来事だったのだろうが、たった一人の心無い行動が、ユーザーであった食品製造会社のイメージを傷付け、自社ディーラーに大きな損害をもたらしたのだ。

 

この出来事はディーラーの関係会社に教訓として共有され、全社員、胸襟を正して日頃の業務に取り組むようにと通達された。

 

このような出来事は、どこの会社で起こっても不思議ではありません。

 

通達を受けた当時は、なぜ、その営業マンはユーザーの社用車で危険な割り込みをし、差出人を威嚇するような態度に及んだのだろう?と疑問に思っていました。

 

後先のことを考えれば、その行為がどのような事態を招くか安易に想像できるし、そもそも、危険な割り込みは事故のリスクも伴うため、ユーザーの車両でそのような運転をすることはあり得ない。

 

それを認識できていなかったのか、それとも、他に何らかの原因があり、そのような行為に及んでしまったのか?

 

いずれにしても、その営業マンには相応のペナルティが課せられたと思います。

 

ただ、営業マンに課せられたペナルティより、ディーラーが失ったものの方が遥かに大きい...

 

当時の私は、この出来事を通じ、私自身も、いつ加害者になるやもしれないので、胸襟を正して日頃の業務に取り組むよう、肝に銘じておこうと強く思いました。

 

福祉業界には心優しい人たちが集っていて、みんな頑張っているのですから、このような出来事でみんなの頑張りが正当に評価されなくなったり、モチベーションが損なわれたりするのは残念なことなので、そういう行為に及ばぬよう、自分を律する意識を持って頂きたいと思います。

 

以上、稚拙な所感でした。

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